マンションの郵便受けには、一般的に、集合郵便受けタイプとドアに設置されているタイプの2つがあります。
ドアに設置された郵便受けは、賃貸やマンションだけでなく、戸建てで設置されている方もいらっしゃいますよね。
外観がスマートな印象になる、郵便物を中から受け取れるというメリットがある一方で、玄関ドアに郵便受けを設けるのは防犯上注意が必要だという意見もあります。

そこで今回は、マンションのドアに設置するタイプの郵便受けについてメリットと注意点をご紹介します。
設置後からでもできる防犯対策も記載していますので、郵便受けの設置を悩んでいる方はもちろん、現在設置済みの方も是非参考にしてください。

【マンションのドア用郵便受け】のメリット

まずは、マンションのドア用郵便受けを設置するメリットを見ていきましょう。

・スマートな玄関を演出できる
外壁や庭先などに郵便受けポストを設置せず、外から見るとドアに投函口が開いているだけなので、すっきりとした印象の玄関を演出できます。

・家の中から郵便物が受け取れる
玄関ドアに設置した郵便受けは、郵便物の受け取りに外に出る必要がないので、天候の悪い日や、寒い冬の朝などでも快適に郵便物を受け取れるメリットがあります。

・郵便物の量を気にせず過ごせる
外付けの郵便ポストの場合、受け取れる量はポストのサイズによって決まります。
旅行などで長く家を空けるときや郵便物が多い場合は、郵便物がポストから溢れていないか気になる方もいるでしょう。
ドアに設置した郵便受けは、投函口からそのまま玄関に落下するので、郵便物の量を気にせず受け取ることができます。
内側に郵便物を保管できるボックスがある場合は、あらかじめ蓋を空けておくことで量を気にせず過ごせます。

【マンションのドア用郵便受け】の注意点

便利でスタイリッシュなドア用郵便受けですが、一方でデメリットもあります。
注意点もしっかり確認していきましょう。

・誰でも簡単に覗けてしまう
外から直接郵便物を受け取れる構造のため、ドアを開けずに郵便受けの蓋から簡単に部屋の中を伺うことができます。
郵便受けの内側に何も付いていないタイプの場合、玄関の様子が安易に覗けてしまうので注意が必要です。
内側に郵便物を保管できるボックスがある場合は、中の様子まで見えませんが、家に人が居るかどうか、部屋の明かりが付いているかなどの情報は漏れてしまうことに。

・外気温に左右される
玄関のドア用郵便受けは、投函口から外気が入ってくるので、玄関を快適な温度に保ちにくくなります。
夏の暑い日は冷房が効きにくく、冬の寒い日はなかなか温まらない点はデメリットといえるでしょう。

・虫が入ってくる
ドアを閉めていても郵便受けの口が開いているので、そこから小さな虫が入ってきます。

・サムターン回しによる被害の可能性
ドアノブの近くにあるサムターンを回して鍵を開ける「サムターン回し」と呼ばれる方法で、他人に侵入される可能性があります。
実際に住宅に侵入された事例があり、手が入りにくい郵便受けであっても、金具などの道具を使用して回す方法もあります。

・ドアごと取り換えなくてはならないケースも
「大きな郵便物にも対応したい」「デザインを変えたい」「破損してしまった」などの交換時は、ドアそのものを変えたり加工したりしなければならないケースもあるでしょう。

【マンションのドア用郵便受け】設置後にできる対策！

ドアに設けた郵便受けのデメリット対策には、外側と室内側から手を加えるのがおすすめです。

・隙間風や虫の侵入を防ぐ（外側）
外側の投函口をぐるりとガムテープなどで貼り付けます。
隙間をなくすように張り付けると虫や隙間風の侵入を防ぐことができます。
ただし、テープを剥がせば簡単に中の様子を覗くことができるので、防犯面のカバーはできません。
また、「郵便物は集合ポストへ」など、配達員への配慮も必要になります。

郵便受けの外側に設置できる専用アイテムも販売されていますので、気になる方はそちらもチェックしてみてくださいね。

・目隠しを付ける（室内側）
郵便受けの室内側に、透けにくい布や紙などを貼り付けて、中を覗けないようにふさぐ方法です。
1日に何度も開け閉めを行う場所なので、風になびいたり、すぐに取れたりしないように、しっかりと取り付けましょう。

受け側の落下口が下を向いている目隠し用アイテムも販売されていますので、そちらを活用してもいいでしょう。
サムターン回しの難易度も上がるので、防犯対策としてもおすすめです。

・受け取り用のボックスに鍵を付ける（室内側）
内側に郵便物を保管できるボックスがある場合は、蓋が開かないように鍵を取り付けることで防犯面の強化になります。

おわりに

いかがでしたか？
マンションのドアに設置された郵便受けは、スマートで便利な反面、「虫や外気温」「防犯面」で注意が必要です。
今からでもできる対策を検討し、ライフスタイルに合わせて、安心して使える方法を模索してくださいね。
対策に自信が持てない場合は、思い切って、外付けのポストに変えるのも選択肢の一つかもしれませんよ。

投稿者：kaneboi　投稿日：2022年9月30日