ポストの設置場所の決め方
戸建の家を建てるときには、間取りや外観などは1番に考えると思いますが、ポストのことを考えるのはどうしても最後のほうになってしまいがちです。しかし、設置する場所によっては家の間取りや、外観に大きく関わってくることがあるので、できるだけ早めに設置する場所を決めておいたほうが賢明です。
すべてが決まってから、追加で考えようとすると設置する場所や、形状に制限がでてきてしまいます。ライフスタイルによって、どのようなものにするかをしっかりと考えることが、その後の生活を左右することもあるので覚えておきましょう。まずは、家庭ごとにどのようにポストを使用したいかを考えていきましょう。
設置する場所には大きく分けてふたつに分かれます。家の外壁に直接設置する場合と、外壁から離して別の場所に設置する場合です。
外壁に設置
家の外壁に直接設置することの大きなメリットは、玄関から近いので郵便物をとりやすいということです。特に、毎日の新聞をとっている家庭では、朝の新聞をどのようにして手にするかを事前にシミュレーションしておかなくてはいけません。
朝は時間が限られている上に、身支度を済ませていないと外に出ることができません。朝一番に新聞を読みたい家庭では、家の近くに設置したほうが毎日の手間が楽になります。家の外壁に設置する場合には、郵便物が家の中に入るような形状のものを使うと、外にでなくても新聞などをとることができます。
この場合には、外壁に穴をあけて投入口を作るので、どうしても気密性に欠けてしまうというデメリットがでてきます。あらかじめ気密性に配慮した製品を選ぶ、または、気密性が保たれるものをオーダーメイドで作るという選択肢があります。そういった対策をしておけば気密性に関してのデメリットはかなり改善されると思います。
また、室内に新聞などが直接入るので、入ったものをきちんと受ける形にしておかないと、床に落ちてしまいます。玄関の間取りとの関連が深くなるので、きちんと受け取れる形状にしたい場合には、間取りを決める時期からポストのことを考えておくと失敗のリスクを防げます。
家の外壁に、外から開けるタイプのものをつけるときには、玄関内の間取りにはそこまで関係性はありませんが、玄関扉との位置などが関係してきます。やはり早めに設置場所を確保しておいたほうが良いでしょう。
また、外に膨らんだ形状になるので、室内ではなく室外での制限がでてきます。特に狭小住宅の場合には、玄関室外のスペースが非常に狭い場合があります。そのような狭い場所に大きなものを設置すると通行の妨げになってしまうことがあります。どのようなものを設置するのか、あらかじめ決めておいたほうが後になって困ることがないでしょう。
家の外壁から離す
家の外壁から離して設置する場合で、一番遠いところは道路沿いです。道路に近いので、家の敷地内に郵便配達員などが入ってくることがなく、プライバシーが保たれます。ポスティングの業者など、面識のない人が敷地内に入ってくることに抵抗がある場合には、道路沿いに設置する方法が良いでしょう。
デメリットは、郵便物をとりに行くのに手間がかかることです。距離があるだけでなく、道路近くまで行かなくてはいけないので、人に見られる機会が増えしまいます。朝一番に新聞をとりに行く習慣がある場合には、身支度を済ませてからでないと新聞が読めないなど不便を感じることもあるでしょう。
また、道路に近いことで不審者が郵便物を盗難する危険も出てきます。これは、鍵や暗証番号などセキュリティーの高いものにすることで対処できます。
家の外壁と道路の間
さらに、最近の戸建で多くみられるパターンとして、家の外壁と道路の間に設置することがあります。表札やインターホンと一体型の門柱になっている場合もよくあります。これだと、郵便物をとりに行くのに、道路までは出なくていいというメリットがあります。
また、門柱を玄関から少し離して置くことで、ある程度のプライバシーが守られます。門柱までは、他人が入って来ることになりますが、玄関ドアの付近までは入ってくることがありません。
この場所に設置する時に注意しなくてはいけないのが、駐車場との兼ね合いです。門柱を設置する場所によっては、車の駐車がしにくくなってしまうことがあります。車をどのように駐車するかを事前にしっかりと考えたうえで、ポストの位置を決めたほうがよいでしょう。
このようにポストを独立して設置する場合には、色々な形状のものを選ぶことができます。外国製の可愛らしいものからオリジナルの1点ものまで、ポストには、さまざまな個性が揃っています。独立しておくことで家のデザインの一部としての機能も果たすことがあります。お気に入りのポストを使いたい場合には、独立させて設置する方法が適しています。
まとめ
ポストの設置位置は普段のライフスタイルを見つめ直して慎重に決めることが重要です。しっかりと考えて適切な位置に設置できると良いですね。