郵便受けの投入口の理想サイズとは? 郵政局に聞いてみました

実は、特に決まりはありません。お好きなサイズで設置してください。というのが正式な郵便局の決めたアナウンスなのです。郵便法で各家庭や会社に設置が決められたのは1961年5月31日で、それまでは厳格にサイズが決まっていました。色はもちろん赤、角型で逓信省(つうしんしょう)のエンブレム『〒』の字が入っていました。長方形の赤箱は新聞受けも兼用していたご家庭も多かったのではないでしょうか?

今現在の自由化は1981年以降で、受け取りポストのサイズは勿論、郵便を投函する口幅、色、形、材質も個人の自由というお達しになっているのです。しかし近年のユーザーの需要で一つ言えることは「大型化、投函口は大きめ」という需要が増えたのは間違いないでしょう。なぜかといえばこういうことがあるからです。

日本郵便の公式HPで推奨品として紹介される郵便受けを作るとすれば?

推奨される郵便受け箱は、大型のボックスで投函口の大きな鍵付きのものです。最近はインターネットの通販やオークションなど新しいジャンルから、不在でも気軽に受け取れる郵便サービスの登場で大型の郵便物が増えました。それに対応してほしい、というのが日本郵便からのリクエストのようです。(ちなみにどうするかといえば、製作、販売予定のサンプル等を日本郵便に送ると審査次第で推奨するポストとして正式にお墨付き掲載されます。詳しくは日本郵便HPで)
従来の定形外普通郵便に加えて、クリックポストやレターパックライトがそれに当たるでしょうね。ではどんなサイズで作ればいいかなどを詳しく解説していきましょう。

大型郵便と郵便受け箱規格イメージ

大型郵便=タテヨコ260mm×340mm×厚さ35mm位。
このサイズが投函出来る投入口が望ましいとされてます。これは前述したレターパックライト、クリックポストの専用封筒のサイズを想定しています。
【結論として投函受け口のサイズは】
40cm×30cm×5cm(A3が入れば間違いなしです)

鍵付きであることが前提です。
ただ、これを再現するとかなり大きな投函口ですよね。手を突っ込めば、普通の封筒やハガキならば取れてしまう可能性も充分です。家庭用や会社の設置ポストであるならば、そんなことも兼ねて奥行きのある(又は底が充分にある)ものが望まれます。鍵の種類は問いません。

「戸建住宅、会社の個別ポストの例」

屋外であればステンレススチールやチタン素材など、丈夫で錆止めがきく素材なら風雨から配達物を守れます。もう一つの危険度高めは郊外、山間部だったら夜行性動物です。これくらいならばイタチ、テン、熊の攻撃にも耐えられます。(これ笑い話ではなく本当なんですよ。野犬なども食品の匂いが分かると箱を壊してきますので大変重要です)

 

 

 

集合住宅仕様の施工例、暗証番号は個人で変更ができることもあり利便性がよい。ダイアルロック式などは配達員が投函後、ランダム(適当、無作為)な数字に回すことでロックできるので取り出す際に自分が決めた暗証番号に合わせれば鍵が開きます。不在がちな人は宅配ボックスとしても活用できるのも魅力な点です。

「集合住宅用ポストの設置、施工例」
近年は集合住宅(マンション、アパート)はダイアルロック式や暗証番号入力式が多くなりました。南京錠でも駄目ではないのですが不在時が多い家庭が多数派で隣近所も誰が住んでいるのかわからないという場所柄、推奨されているものです。

最近の大型郵便物の規格商品の例は?

基本的にはA4ファイル程度の大きさで厚さ1~3cm以内、重さが1kgから4kgまでが現行の投函されるサイズになっています。

【結論として投函受け口のサイズは40cm×30cm×5cm。A3が入れば間違いなしです】
は先程お話しましたが、では具体的に投函受け口の種類はどんなのがあるか知っていますか?開口部の大きさだけで決めてはいけませんよ。今度は郵便受け投函口をもっと詳しく紹介します。郵便ボックスではなく、門柱や壁面、ドア面に埋め込む型の「郵便受け口」も紹介します。(埋め込み型に関しては、工務店の方に聞いたところ、名称や施工名は商品名だったり俗称だったりまちまちなんだそうです。)

 

主にドア用、軸組工法の壁薄の家屋壁面へ埋め込み適合

●ワイドポスト シェード付 7000円~から材質による
開口部30~40cm×5cmですが、シェードが雨よけと防犯を兼ねて付けられています。手を突っ込んで取ろうとしても出来ないのが利点ですが荷物の投函サイズは曲がらないものだと小さくなります。

ヒサシ部分のみも売っています。郵便シェードは1000円くらいから。この場合は表ビス、裏ビスもよく確認してください。ボンドなどで取り付けるものは位置と長さだけ確認を。

防犯2蓋付き位置が奥まっているフラットポストタイプも。
蓋が内蓋な為、郵便物が投函口から取り出しづらくなっています。(画像はフラット口+シューター型)

門柱、飾り壁、RC造り20cm厚位までの壁面への埋め込みに適合

●ステンレスシューター型
シェード+フラットの投函口も更に防犯性が高まります。

開口部30~40cm×5cm、埋め込む真壁、大壁、薄壁など壁の厚みや形状で値段が変わります。飾り門柱や飾り壁などのエクステリア商品ではあらかじめ組み込まれてセットで販売されているタイプも多いです。また、肝心の取り出し部が若干小さいものがありますので確認して購入しましょう。

因みに近年多く流通する、ポストに直接投函することが出来る郵便局や宅配便業者が出しているパック商品の銘柄やサイズもいくつか上げてみます。

1、定形外普通郵便
(ポスト投函の規格内として) 34cm×25cm×3cm以内、重さ1kg以内。それ以上になると対面手渡しになります。
2、レターパックライト
34cm×24.8cm×厚さ3cm (A4ファイルのサイズ)重さ4kgまでで投函物では最大重量。
3、ゆうメール
34cm×25cm×厚さ3cm。重さ1kgまで。
4、ポスパケット
34cm×25cm×厚さ3.5cm 重さ1kgまで。
5、クリックポスト
34cm×25cm×厚さ3cm1kgまで。
6、定形外筒型
長さ14cm直径3cm 重さ1kg以内。(それ以上は対面手渡しになります)

その他、宅配業者の同じような仕様の商品
7、ネコポス(クロネコヤマト、昔のクロネコメール便)
角型A4(32.2cm×22.8cm) 厚さ2.5cm以内。重さは1kgまで。
8、佐川飛脚メール便(佐川急便)
荷物3辺の合計が70cm以内、厚さ2cm重さ1kgまで。

これらは基本、郵便受けに直接投函されることが前提の専用パッケージがあるものが大半です。

規格が決まったら次にデザイン性

買う方からすれば用が足りているだけでは物足りないでしょう。こんなものかな、位に思って買っていく人に自分好みの郵便ポストを提案してみるというのもひとつでしょう。選ぶ楽しさも加わればちょっと高くても欲しくなるものですから。

ハンドメイド風郵便受けの例、古色加工がアンティーク

望ましい規格で上部開閉式の投函口など条件を取り込みつつ、配達員さんの使いやすさや取り出しやすさも重要です。毎日使うものですからね。でも、ひとつ推奨品として足りないものがあるのです、さてなんだと思いますか?
その製品が「郵便受け」と分かるロゴやマークをいれること。
ということが日本郵便推奨品としての満たしておきたい条件です。ロゴマークの色や字体、レリーフ、透かしなどの加工の制限は特にありませんがひと目でわかりやすいことが前提になります。
例 〒(郵便局のロゴマーク)、「POST」「MAIL」などです。もちろん日本語で「郵便」でもいいですよ。

もっとこだわりたい派に自作キットでDIYも!

日曜大工ファンには自作キットも魅力的です。近年のDIYセンターでは、工作台を数台設置した作業コーナーがあったりします。キットを買ってそこでそのまま組み立ててもいいのですが、店内にある作り方のパンフレットから作りたいものを選び、材料を店内で調達して本当に自作することができるのです。大きな材質は専門のアドバイスをしてくれるモノ作り専任店員さんがカットしてくれます。

細かい木材パーツは電ノコや糸鋸(いとのこといい細目のノコギリが自動で上下に動きます)で自分でカットします。
板材からビスの1つまでその場で揃えられるのは魅力ですよね。自分の逸品にこだわる人へのおすすめです。

近年の望まれている郵便受けの形をざっとさらってみました。物流がインターネットの発達で急速に活発になったことで様々な郵便や配達業者のパッケージが登場したことがおおきな様変わりの一要因に違いありません。読んでくださった皆さんの新しい郵便受けの構想に一役買える情報を集めてみましたがいかがでしたでしょうか?

取材協力いただいた所の参照リンク

日本郵便ホームページ http://www.post.japanpost.jp
●更に詳細を知りたいという方はお問い合わせフォームからメールしてみましょう。郵便受けの販売予定のある方は必要書類等もここから問い合わせができます。

郵政博物館(元ていぱーく)  http://www.postalmuseum.jp
●郵便史や貴重展示がみたいならまずはここに足を運んでみてはと思います。郵便保護銃って知ってますか?配達員さんが護身の為に携帯していた銃の名称です。そんな時代品の展示も必見。いかに郵便物が貴重なものであったかが伺えます。